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アルバム『ただ、それだけ』(チャラン・ポ・ランタン)

 チャラン・ポ・ランタンは当時21歳のアコーディオン奏者小春ちゃんと17歳のボーカルももちゃんからなる姉妹ユニットで、ジャンル的には…歌謡シャンソン狂気童謡ポップ??
 才能とセンス抜群なのに何故かブレイクしきれない!!

 とにかくまずはコレ聴いてくれ絶対好きになるから!
 『ただ、それだけ』に収録の"ムスタファ"


 他にもオフィシャルサイトで幾つかのPVが見れるよ!

 こっちは2012年のミニアルバム『つがいの歯車』に収録されている"空中ブランコのマリー"


 私がチャラン・ポ・ランタンを知ったのは2012年のフジロック、グリーンステージのRadioheadを一旦抜けて観た苗場食堂での彼女たちのライブでした。可愛い楽しい踊れるで苗場食堂は大盛り上がり。彼女たちもRadioheadの裏なのをネタにして、ももちゃんが手作り感満載の段ボール製のラジオを被って現れ、なんと小春ちゃんのアコーディオン+ももちゃんの意外に達者な英語ヴォーカルで"Paranoid Android"をカバーしたのだ!!ネタにしては名カバーで大歓声!!
 私はその後またグリーンに戻って本家Radioheadによる"Paranoid Android"も聴いたのだけど、チャラン・ポ・ランタン版の方が記憶に残っている(笑
 そういえばキノコホテルを知ったのも2012年フジの苗場食堂だったっけ。。

 それにしてもチャラン・ポ・ランタン、デイヴ・ギルモア(ピンク・フロイド)に気に入られたり、アメリカツアーしてたり、フェスにもたくさん出演していたりと大活躍なのにブレイクしない!昨年は"今年こそブレイクしたくて2013"と題した連続ライブも成功させたのにブレイクしない!でもたぶんもう間近だ!!うん、たぶん・・・

[ ただ、それだけ / チャラン・ポ・ランタン ]




[ チャラン・ポ・ランタンの他の作品 ]

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アルバム『We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic』(Foxygen)

We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic / Foxygen [Jagjaguwar, 2013]

 昨年(2013年)話題になったインディーポップ盤。
 Foxygen(フォキシゲン)は、2012年にJagjaguwar(Bon Iverで有名になったアメリカのインディーレーベルね)からデビューした、往年のソフトサイケな音楽を最近のIndiePop感覚で鳴らすバンド。と書くとTame ImpalaやAriel Pinkみたいだし、実際近いところあるけど、彼らよりも優しさとチャーミングな印象が強いかな。メロディーラインがきれいで親しみやすい曲ばかり。
 特筆すべきはアルバムとしてのまとまりの良さ。いろんな色の曲が詰め合わせられているけど、どれもキチンとFoxygen色を纏っていて統一感がある。最近、年のせいかアルバム全部通して聴くパワーが湧かないんだけど、このアルバムはシングルカットされた曲以外も聴き心地よく、アルバム全編通して聴いても飽きないし疲れない。

We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic / Foxygen ]





 どんな季節でも、どんな気分でも、どんな自分モードでも聴ける安心の一枚であります。

 1stシングルの"Tr.6 Shuggie"がシュールで愛らしいPVともに一番魅力的。まずはこれを聴いてみて。私も…あの黒い箱が欲しい!

 お次は気怠くも優しげに歌われる"Tr.2 No Destruction"。

 他にも、曲名とは逆に楽しいアルバムの幕開けを予感させる"Tr.1 In The Darkness"、キャッチーな"Tr.4 San Francisco"や、クールな現代版サイケロック"Tr7. Oh Yeah"、アルバムの最後を美しく飾る"Tr.9 Oh No 2"など良曲いっぱいで、2013年のIndieシーンのベストアルバムです。ソフトなインディーポップとしては、Destroyer『Suicide Demo For Kara Walker』(2011)以来のお気に入り盤。


 ちなみに前作『Take The Kids Off Broadway』に収録されている"Tr.2 Make It Known"は、よりサイケロック度高めでかっこいですよ!

[ Take The Kids Off Broadway / Foxygen ] ※アナログ盤

Take the Kids Off Broadway [Analog]
Foxygen
Jagjaguwar (2012-07-24)
売り上げランキング: 294,452

アルバム『イミュニティ』(ジョン・ホプキンス)

Immunity / Jon Hopkins [DOMINO Records, 2013]

 昨年(2013年)リリースされたクラブ/エレクトロ系の名盤。

 Tr.2の"Open Eye Signal"を一聴にして全身が痺れ、昨年はこの曲ばかりずうーっと聴いていたのですが、暫くぶりにアルバム全編を通して聴いてみると素晴らしいアルバムではないですか!!
 手持ちの曲がiPhoneに入り切らないため好きな曲だけを選んで入れることになってしまい、結果的にアルバム単位ではなく曲単位で聴くことが多いこの頃、一発で気に入った曲ばかり繰り返し聴くことになり、聴き込んだ結果好きになるという機会が減ってしまっているのは良くないですね。

 Jon Hopkinsは元々ボーダレスなエレクトロ・ミュージシャンですが、このアルバムはクラブ寄り。テクノやダブステ、IDM的な要素も多く入っているけど、本質はエレクトロニカの気持ち良さだと思う。肉体に作用して踊らされるというより、無機質なノイズ系の音の絡み合いから生じる有機的なリズムが、脳と脊髄に直接響くこの快感具合は正しくエレクトロニカ。私の勝手な定義だけどさ。
 アルバム後半では正真正銘エレクトロニカな曲や非常に美しいアンビエント色の入った曲も聴けます。いずれも才能の塊のような曲ばかりで、恐れ入りましたと頭を下げたくなる。アルバムの最後に置かれた表題曲の美しさときたらもう、ライブの最終曲なんかにされたら泣いちゃうな。
 ちなみに、アンビエントなニュアンスが混ざっているのは只の気まぐれなんかではないです。なんせ、元々ピアニストであり、かつブライアン・イーノに認めらて出世されたお方なのですから。美しいピアノ曲も書けてクラブ・ミュージックにも滅法強いって意味ではChilly Gonzalesに並ぶ才人だと思う。
[ Immunity / Jon Hopkins ]





 Tr.2の"Open Eye Signal"は、改めて書くことになるけど本当に素晴らしい曲。個人的な好みで言うと、エレクトロミュージックの中ではAphex Twinの"Windowlicker"、Fennez"Shiseido"、Surkin"Next of Kin"(これは今聴くと少し古臭いけど)に並ぶ最高峰の曲です。

[ Tr2. Open Eye Signal ]

 今年のTaicoClub'14にJon Hopkins出演決定ですってね!他にも、James Holden、Tim Hecker、Panda Bear、高橋幸宏と超豪華な仲間たち、石野卓球…今年も何て楽しそうなラインナップなんだ…。行きたいけど車無し金無しの子連れ遠征は厳しい~。
TaicoClub'14オフィシャルサイト

 Jon Hopkinsは、シアーシャ・ローナンが主演する『How I Live Now』という映画のサントラを担当したようですが、日本公開は未定のようです。
↓映画『How I Live Now』のトレーラー

アルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)

The Velvet Underground and Nico / The Velvet Underground (1976)

 うちの小1の息子が最近wiiのマリオカートにはまっています。お馴染みのマリオたちがカートに乗ってレースをするゲームで、様々なアイテムを使ってライバルを妨害することができます。ノコノコの甲羅をぶつけたり、バナナの皮を置いて踏んだカートをスリップさせたり、ボムで爆破させたりと。さすがの任天堂、取っつき易さもゲームバランスも毎度ながら素晴らしく、普段はゲームをしない妻まで巻き込んでハマっているのであります。
 先日のある日のこと、息子が、バナナ食べていい?と聞いてきたので、そんなに好きじゃなかったはずなのに何故?と思いながら、OKの返事をしました。後で聞いたら、バナナの皮を床に置いて、踏んづけたら本当に滑るのか試してみていたとのこと!本当に滑って転んじゃったんだよ!とのご報告。。床が汚れるじゃなかとか、靴下洗わないとだとか思ったのですが、その知的好奇心に感心して叱ることはできませんでした。

 そんな訳で、バナナ繋がりでヴェルヴェッツ。安直。半年遅れのルー・リード追悼の意も込めて。
 アンディ・ウォーホルのファクトリーで知り合ったニコをフューチャーしたこのデビュー作は、やはり何度聴いても名盤。後に発表する「White Light/White Heat」も、ノイズロックの礎的な名曲"Sister Ray"が異常なかっこよさですが、アルバムとしての完成度はこのデビュー盤には敵わない。
 気怠さに満ちたTr1."Sunday Morning"から、疾走感あるTr2."I'm Waiting For the Man"に続き、ニコの歌声に惹きこまれるTr3."Femme Fatale"、今年の新曲と言われれも違和感ないくらいに時代を感じさせないインディー/オルタナロック的名曲Tr4."Venus In Furs"、以降も捨て曲一切無し。
 1967年というビートルズ真っ盛りだった時代なのに、既にオルタナ感全開。気怠く湿った歌声のニコの参加によって、奇跡的なバランスで産み出された名盤です。

[The Velvet Underground and Nico]




[Tr4."Venus In Furs"]
[Tr7."Heroin"]

 ついでにウォーホル繋がりで、今晩の夕食のスープとして、キャンベル・スープ缶のクラムチャウダー。このミネストローネはあまり好きでないんだけど、クラムチャウダー美味しいよね。
 鍋に缶の中身入れたら、後はその空き缶1杯分の牛乳をいれながら加熱するだけで、5分くらいで3人前出来てしまうお手軽さも魅力。最初に鍋でベーコンなどを軽く炒めて混ぜ合わせても美味しいですよ。 
[ Campbell's クラムチャウダー ]


 冒頭でうちの子がはまってると書いたマリオカートwii。妻も私もハマってしまって、隠しキャラ/隠しカートともにコンプしてしまった。むかしスーファミのマリオカートやってた時のウキウキが蘇ってしまったのでした。
 もうすぐWiiUで新作のマリオカート8も発売されるけど、wii版も今やっても十分に楽しい!リモコン傾けでカーブできる操作は爽快でした!マリオカート8もamazonで安く予約できますよ~。

[ マリオカートwii ]



[ マリオカート8(Wii U) ]

アルバム『五月の風』(ナラ・レオン)

Vento De Maio / Nara Leao (1967)

 きょうは、ようやく訪れた一年ぶりの春の香りに鼻がくすぐったくなるような気持ちのよい陽気でした。あまりに気持ちがよいので、お昼前にうとうと午睡しかけつつ、こんな日のこんな時間にはフォーレのヴァイオリン・ソナタだと思ったのですが未だiTunesに取り込んでいなかったらしく、物置の奥からCDを探し出す羽目に。フォーレを探していたはずが、これまたiTunesに見取込みであったナラ・レオンのアルバム『五月の風 』を発見。5月にはまだ早いけど、一足お先に本格的な春を満喫させて貰おうかとこのアルバムを聴くことにしました。
 
 ナラ・レオンは、先日紹介した『トロピカリア』にも参加していたボサノヴァ・シンガー。といっても本人は、社会情勢の不安定だった当時のブラジルにおいて、その能天気さに嫌気がさしボサノヴァを否定したりもしていました。そんな時期にリリースされたアルバムですので、純粋なボサノヴァというよりは、ボサノヴァ以降の洗練さを取り入れたブラジル伝統音楽いった趣の曲が並びます。
 ナラ・レオンのアルバムなら、本格的にボサノヴァと向き合って作られた『Dez Anos Depois(邦題:美しきボサノヴァのミューズ)』が一番のお気に入りなのですが、そちらはもうボサノヴァ史上歴代最高傑作なので別格扱いとして、この『五月の風』も十分に名作といえる出来栄えであります。
 冒頭を飾る明るいサンバ調の「Quem Te Viu, Quem Te Ve」、表題曲でタイトル通りの爽やかな「五月の風(Vento de Maio)」など、ぽかぽかした陽差しのなかを湿気を帯びたそよ風が流れすぎるこの季節にぴったりの曲ばかりです。ナラの、軽やかながらしっとりとした歌唱も堪能するに値するものですが、シコ・ブアルキやドリ・カイミ、シドニー・ミラー、ジルベルト・ジルらによって書かれた曲じたいも彼女の歌声と相性のよい素敵な曲が揃っています。

 なお、私が持っている盤では、ボーナストラックとして、ナラ・レオンとシドニー・ミラーのデュエット曲「A Estrada E O Violeiro」が収録されています。これがまた素晴らしいので、輸入盤を購入される際にはボーナストラックの有無もご注意下さい。まあ、同曲はシドニー・ミラーのアルバムでも聴けるんですけどね。

[ 五月の風 / ナラ・レオン ]




★関連記事(ナラ・レオン関連)
 →アルバム『Tropicalia: Ou Panis et Circenses』(ジルベルト・ジル、カエターノ・ベローゾ他)
        
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