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アルバム『Lewis Furey』(ルイス・フューレイ)

Lewis Furey / Lewis Furey [A&M, 1975]

 異国のサーカステントで繰り広げられる狂乱、その真只中であったり、もしくは外からテント越しに映し出される幻影を見ているような曲が並んだ名盤。クラシカルな曲調にキャバレーミュージックなどの大衆音楽要素をごたごた注ぎ込んで鍋で煮詰めたような彼の音楽には不思議な魅力が漂う。クラシックの名門ジュリアード音楽院で学んだが、固い音楽に嫌気がさして中退したと知って納得。音楽的に異端なシンガーソングライター同士のレナード・コーエンと交流があるのもまた納得。

 ルイス・フューレイはカナダ人(ケベック州)のシンガーソングライターで、A&Mから発売されたこのアルバムでデビュー。ヨーロッパ的な退廃美に満ちた音楽性の通り、その後はフランスに渡り、ピエール・バルーが設立したサラヴァ・レーベルでキャロル・ロール(同じくカナダ出身でフランスで活動していた女優/歌手。後にルイス・フューレイと結婚)と共に活躍する。また、渡仏後は映画俳優や映画音楽家としても活動している。

怪しく淫靡な「Tr.1 Hustler's Tango」

「Tr.7 Lewis Is Crazy」



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