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映画『ファインディング・ニモ』(ディズニー&ピクサー)

Finding Nemo / DIR:Andrew Stanton (Disney&Pixar) [ アメリカ, 2003]

 ディズニーといえば、千葉のランドやネズミさんは好きじゃないのだけど、ディズニー映画が良作揃いであることは認めざるをえない。

 昨日、子供がつけっぱなしにしていたディズニーチャンネルで『ファインディング・ニモ』が始まり、CGアニメで描かれる深海の色鮮やかな表現に感嘆しながら見ているうちに、結局子供そっちのけで私がハラハラドキドキしながら最後まで見てしまった。
 人間に捕まった小さな魚(クマノミ)の子供ニモを救うために、臆病な父親マーリンが大海原を冒険する一大スペクタクル。笑いあり、ハラハラあり、感動ありで、最後は当然ニモと父親が再会できるハッピーエンド。家族で安心して見れて、大人も楽しめる。製作者側としても、予定調和なハッピーエンドは当然の大前提なので、そこまでの過程をいかに楽しませるかで勝負してくる。そして案の定、製作者側の圧勝で終わる。素直に楽しい映画だった。
 能天気で物覚えが悪いが善良なドリー、魚たちと仲良くしようと努めるが凶暴さを隠し切れないサメたち、恐ろしいチョウチンアンコウやクラゲの集団、海流に乗ってマーリンを助けてくれるウミガメの一族、捉えられたニモと同じ水槽で飼われていてニモを助けようと四苦八苦する魚たちなど、魅力的なキャラクターに溢れているのはさすがのディズニークォリティ。そして何よりも主人公のニモがかわいらしい!
 監督・脚本は、トイ・ストーリーやモンスターズ・インクなどのPIXAR作品の脚本を手掛けてきたアンドリュー・スタントンで、この映画の公開は2003年。これほどまでに美しい色彩に富み、生き生きとした海中の景色をCGで描かれたのが、もう10年以上も前になるのだ。日本の工場制手工業のアニメにも相応の魅力があるが、エンターテイメントとして安定した作品の量産という観点では、ディズニー&ピクサーにはもう敵わない。日本のアニメ界には、そろそろひとつ思い切り突き抜けた作品を作ってもらいところ。

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